たまおのブログ

たまおです。

お仕事振り返り(2018年4月~2019年3月)

 間もなく元号が変わるタイミングということで、なんとなく大晦日っぽさを感じる今日。そんな私はフリーランスになって1年が経ちました。というわけで、この1年の仕事について振り返ってみたいと思います。

 

 2018年4月に独立し、この1年間で書いた記事は144本でした。単純計算で2.5日に1本ペースです。これを多いと見るか少ないと見るかは人によると思いますが、1本の記事に対してかかる時間はまちまちなこと(イベント系ならほとんどが翌日締め切り、考察系やコラムだと日数がかかる)を考えると、まあこんなものかなあ……と思います。

 

 以下、思い出深い取材や記事について。

 

ライブ系レポ

 主に「バンドやろうぜ!」のリアルライブレポをよく書きました。「バンやろ」はフリーになる前にも全国ツアーに同行させていただいて取材をしたりして、もう本当に関係者のみなさんにはお世話になりました……。実は「バンやろ」リリース直後に初めてOSIRISのライブを観たとき「これは絶対にもっとたくさんの人に知ってもらわねばならぬ!」と思い、取材させてくださいとメーカーさんに直談判したという経緯がありました。

 

 ゲーム発といえど、目指したのは音楽系媒体のようなレポートでした。とはいえ音楽に特化した記事は書いたことがなかったので、BARKSさんなどのライブレポートを読んで勉強させていただきました。結果、自分の書いたものはポエムった感じのレポも多かったですが、意外と好評だったので良かったです。

 

バンやろOSIRISラストギグ(2018年8月)

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 そしてこの一連のお仕事があったおかげで、「ヒプノシスマイク」を始めとしたライブ系レポをやらせていただくようになりました。感謝。最近は声優さんご自身が演奏をしたり、ガチめのライブをやられることが増えたので、こうした感じの取材は増えていくのだろうなという気がしています。

 

ヒプマイライブ3rd(2018年11月)

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舞台系いろいろ

 

 もはや一過性のブームではなく、ジャンルとして確立されたような気もする2.5次元舞台。これの取材もめちゃくちゃ増えました。「あんスタ!」「エースリー」「刀剣乱舞」「イケメンシリーズ」などなど……。なお、お仕事で舞台を拝見させていただいて、もう一回見たい!と思ったものは、あとから個人的にチケットを買って(チケ難舞台はライビュなどで)観に行くことが多いです。

 

 あと、舞台系だけでなくイベント系取材全般でそうなのですが、カメラマンを兼任することもかなりあります。舞台はほんと難しいんです……写真撮るの……。ライター業に撮影センスが必要になるということは、実際にこの仕事をするまで知りませんでした。オフィシャルフォトの提供があったり、カメラマンさんを同行される媒体ももちろん多いですが、私の場合、撮影OKの現場だと自分で撮ることがほとんどです。よって、囲み取材などはそりゃあもうめっっっちゃくちゃ緊張します。目線くださああああい!!

 

 舞台系レポはネタバレもできないし、かといって私がいま置かれている環境だと即出し公開も難しいことが多いので、開き直って自分にしか書けない切り口で書くことを心がけています。できているかどうかは別として……。

 

写真がわりと気に入っているレポ:エーステ秋冬(2019年2月)
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百花百狼(2018年12月)

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ちょっと変わった取材たち

 

 通常のイベントやライブだけでなく、ちょっと変わった感じの取材もたくさんありました。中でも印象深かったのは、まずは執事喫茶レポ(千銃士コラボ)。

 

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 これは編集部の方が「たまおに食レポをやらせてみよう」ということで振ってくれた取材だったのですが、味を文字にするのって難しいな!!と痛感しました。それはさておき、このとき初めてお伺いしたSwallowtailさんは本当に最高オブ最高だったので、個人的に再帰宅したいと思いつつまだ行けてません。今期こそは……。

 

 そして、「刀剣乱舞」にて「京のかたな」展をはじめとした京都ツアー。

 

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 これは本気で死ぬほどハードなスケジュールだったのですが、「京のかたな」展はあまりにも素晴らしかったので、後日また個人的に京都を訪れ堪能しました。

 

 そして変わった取材というか、この一年の中でベスト3に入る印象深い取材だったイケメン戦国×山梨県笛吹市コラボ。

 

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 取材自体はいい旅夢気分というか、非常にほのぼのと楽しかったのですが(体力はごっそり持っていかれましたが)、記事の後半にある川中島合戦の取材が異色過ぎました。取材陣も衣装をつける決まりがあったり、主催様から「川の向こう側に渡ったら、本番が始まったら戻って来られませんからね!!」と言われたり、大変貴重な体験をさせていただきました。これもカメラマンやりました。

 

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 このへんとか我ながら女性向けタイトルの取材写真とは思えない。でも臨場感あって気に入ってます。

 

サービス終了タイトル

 

 残念ながらこの一年は、サービス終了が発表されたタイトルもいくつかありました。中でも先ほどあげていた「バンドやろうぜ!」や「Readyyy!」、「千銃士」関連の仕事は特に思い出深いです。以前のブログ記事(ソーシャルゲームの終了について思うこと - たまおのブログ)にも書きましたが、これらのタイトルも例外ではなく、演者さんたちや制作陣の愛情を感じていました。

 

 スマートフォン向けゲームが出だして数年、こうしたことは予期されていたことではあるものの、やはりとても残念です。ですが、どんなタイトルにも必ず終わりは来ます。だからこそ、受け手である自分たちも悔いのないようにありたいと思います。

 

 

 というわけでざっくりとピックアップでした。あと、この一年で印象的だった仕事といえば、「エースリー」公式サイトにて組別コラムを書かせていただいたこと。これだけ大きくメーカー公式に名前が出たのは初めてだったので気合いが入りました。とはいえ、書きたいことの全部が書けたかと言うとまだまだ実力不足だなと痛感。非常に勉強になったお仕事でした。ですが、書いていてとても楽しかったです。

 

 それから、私のTwitterアカウントでのフォロワーさんは「あんさんぶるスターズ!」ファンの方がかなり多いと思うのですが、「あんスタ!」もインタビューや考察記事など、この1年もいろいろやらせていただきました。考察記事はようやく念願のユニット語りの連載を始めることができましたが、思った以上にめちゃくちゃ時間がかかる難産なうです(まずストーリーを読み返すのに時間がめちゃくちゃかかる)。しかしこの、悩む時間や書く時間がやはりとても楽しい。余談ですが「あんスタ!」はサービス5年目、私もライター業5年目ということで実は同級生(?)だったりします。それもあって非常に思い入れの深い、大好きなタイトルです。「あんスタ!」が続く限り、私もまだまだ追いかけていきたいと思います。

 

ユニット語り記事第1回は、告知ツイートのRT+いいねを15000超いただきました。ありがとうございます!!

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ライター5年目、フリー2年目に思う

 

 以前書いたかどうかさだかではないのですが、私はゲーム業界に身をおいてからはそこそこ長く、これまでは主に宣伝周りの仕事をしてきました。で、いま現在がライターになって5年目です。まだまだひよっこです。そもそもなぜライターになったかと言うと、書くことが好きなのはもちろん、私は私の好きなものやいいなと思ったものを人に伝えることが何より好きだから。ひとつのコンテンツではなく、あれもこれもいろいろ伝えたいという欲張り思考が原点だったりします。

 

 インタビューをやったり現場の方とお話をしたり、イベントやライブを観ていると思うのは、この熱量や愛をどうやって伝えればいいのだろう、どうすればこの感動を言葉にできるのだろうということです。これについてはたぶんまだまだ試行錯誤すると思うし、挑戦もしていくだろうと思います。

 

 このキャリアでは無謀とも言えるフリーランスになったのも、ひとつの場所に縛られずにたくさんのことに挑戦したいという想いがきっかけでした。なので、フリーランスになってからは「毎年必ず、これまでにやったことがない仕事に挑戦する」ことを決めました。最初の一年はおかげさまで、新たな挑戦も多数させていただきました。二年目に入ったいまは、まだ公表できないものもありますが、面白い体験ができそうなお話もいただいていて、ますます頑張らねばというところです。

 

 仕事なのでつらいことや悔しいことはもちろん山ほどありますが、好きなことを仕事にできているというのはやっぱり幸せなことだなと思います。これは、本当に好きなものにたどり着けるまでに時間がかかってしまった自分がたどり着いたひとつの答えです。今年度もガツガツと、夢や目標に対してはますます貪欲に走り続けたいと思います。あとこのブログも、またマメな更新を頑張ります。

 

 とてもお世話になっている4Gamer編集部のみなさま、メーカーのみなさま、そのほか関わらせていただいているみなさまに尊敬と感謝を。令和になってもライター「たまお」を引き続きよろしくお願いいたします。

 

【重要】お知らせ

私事ではございますが、このたび、4月からフリーとして活動していくことになりました。わかりやすく言いますと、これまではゲームギフト編集部(mediba)の社員だったのですが、3月末をもって退職するため、今後はゲームギフト以外のメディアなど発表する場所にこだわらず執筆が可能になるということです。

 

いろいろなところでもっとたくさんのものを書いてみたい、というのはわりと前から思っていたのですが、ゲームギフトを辞めてフリーになるとしたら、連載中の誕生日企画(『あんスタ』『A3!』)をどうするか?というところが一番の悩みどころでした。スタート時期がずれているので、どちらかを連載途中でやめることになるかもしれない、でもそれは嫌だったんです。

 

いろいろ考えた末、ゲームギフトの中の(偉い)人に相談したところ継続の許可を頂戴することができ、今回の決断となりました。上司にはこちらのわがままにも快くOKをいただき、同僚からもたくさん激励され、心から感謝しています。

 

というわけで、ゲームギフトでのお誕生日キャラ語り記事はもう少しだけ続きます。あとその他の企画も担当します。誕生日企画は現在の周回が終わったあとのことはまだ未定ですが、決まり次第お知らせしたいと思います。引き続きTwitterのゲームギフトたまおアカウント(@gamegiftfg)も続けますので、そちらでお知らせします。

 

そして今後はゲームギフトのほかに、4gamerでも記事を書いていくことが決まっています。そこでも「ライター・たまお」として、あんなことやこんなことを語らせていただけたらと思っています。そのほかにもいろいろ活動する予定ですが、そのあたりは告知ができるようになり次第お知らせしたいと思います。すべての活動や日々のつぶやきなどは、Twitter個人アカウント(@tamao_writer)にて。こちらもどうぞよろしくお願いいたします。

※お仕事のご相談も随時受け付けております。ご連絡お待ちしております

 

ごあいさつの最後に。

正直私のキャリアや実力でフリーになるなんて正気の沙汰じゃないと思っていたし、最初はまったくやっていける気はしませんでした。でもいつまでも考えているだけでは物事は動かない。次に行く世界の様子はよくわからないけど、もう行くしか無いだろ!というタイミングになったので、腹をくくって前に進むことにしました。

 

説教臭いことを書きたいわけではないのですが、なにかをするのに早いことも遅いこともなく、信念と根性があれば、諦めさえしなければきっと夢は叶うと信じています。というか上手くいかないとほんとに生活できなくなるので笑、やるしかないんですが……。

 

でもこんなふうに思えるまでになれたのは、私の書くものが好きだと言ってくださる方、そして励ましてくれる友や仲間や周りの人のおかげだなと思います。願わくは、その期待を裏切らないように。そしてこれからも、自分が書いたものを読んでくれる誰かの数分間がちょっと楽しいもの、幸せなものになれるよう、精進していきたいと思います。

 

今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。

みんな疲れてる

なんとも言えないタイトルであれなんですけど、最近特にそんな感じがします。

 

あまり楽しい話ではないんですが、私個人も疲れているというかここしばらくスランプに悩まされてました。ちょっと忙しすぎて休みらしい休みは全然ないし、やらなければいけないこととやりたいことが多すぎてパンク寸前で、こないだ書いてたこのブログの記事タイトルなんて「私が辞めても代わりはいるもの」っていう…。下書きだけでやめましたけど。

 

基本的にはどうにかなるだろ主義なのと、いまは「ほんとやばい」ピークを過ぎたのでこんな感じに書けてるんですが、どうも自分の周りも最近そういう人が多いみたいで、「やる気おきない」「疲れた」ってよく聞きます。これ、暑い夏が終わって急に涼しくなって、一気に疲れが出てきてるのもあるんじゃないかと思います。精神的にじゃなくても、疲れた体をほっとくとだんだん気持ちまで元気が無くなっていく。

 

で、ここ最近私も、夜な夜な海底みたいな気持ちの中でぐだぐだぐだぐだしていて気づいたんですが、いまってテレビもネットもなにもかも情報があふれまくっていて、「休もう」ってちゃんと決めないと休まらないんですよね。これを読んでくださっている方はそれこそネットとかゲームとかよくやられると思うんですけど、あれも「なんかやらなきゃいけないことはあるけどちょっと休憩に」ってやってると、知らないうちにどんどん疲れが溜まっていくんですよ。

 

どこかの有名な人が「明日できることは今日やるな」なんて言いましたけど、今日やらないって決めたらもう、そのことを今日考えたら駄目なんです。ゲームするときは推しのことだけ考える!友だちと遊ぶときは徹底的に遊ぶ!飲むときは飲む!サボるときは100%サボるし寝るときは楽しいことだけ考えて寝る!んで、起きたら仕事または勉強に集中する!

 

…書いててほんとに自分は出来てんのか?と思いましたが、とりあえず前半分くらいまではできるようになってきました。ちゃんと休むのってある意味仕事より難しいなあと。量より質。遅ればせながらようやく気づきました。

 

たまにでいいので、テレビは消して。無音が寂しかったら自分の好きな音楽、元気が出るやつじゃなくて気持ちが休まるやつを小さい音で。なんか読みたくなったらできれば紙の本。で、好きなおやつでも用意して。

 

そういう時間はわりと贅沢だけど、でもけっこう、いやかなりだいじ。というわけでいまからちょっと、本でも読みながらおやつを食べることにします(時間は気にしない(゚ε゚))

キャラ語りについて語る(終)

本業のほうでやっていた『あんさんぶるスターズ!』お誕生日キャラ語り…について語る最終回。最後にするつもりなのでこれまで以上にだらだら書きます。過去記事はこちら。

 

キャラ語りを語る - たまおのブログ

キャラ語りを語る2 - たまおのブログ

 

2015年10月に企画開始して丸2年。今日公開した記事をもってシリーズを終了としました。

 

数えてみたら1年目は32本、2年目は41本ということでまあ2年かけたとはいえよく書いたなと思いました。お疲れ私。いやもう本当に、正直言ってめちゃくちゃ体力と気力を使う記事でした。

 

過去記事にも書いてますが、これはもともと『あんスタ』ゲーム内でお誕生日を祝うシステムがなかった頃、「うちでなにか代わりができないか」とHappy Elementsさんに直接持ち込んだ企画でした。ゲーム自体は2015年春ローンチでしたが、うちのファンページが開設したのがそのあとの7月だったため、もろもろ準備があって10月のスタートとなりました。最初の記事はいまほど“語って”いませんが、すごく緊張したのを覚えてます。反響ぜんぜんなかったらどうしよう…とか言って。

 

企画を提案した際は快くOKをいただき、これだけ好き勝手に書いていたにもかかわらず、ずっと見守ってくださっていたことは本当にありがたかったなと思います。余談ですが、以前ハピエレさんにお邪魔したときに制作チームのある方から「たまおさん!いつも読んでますよ!」と記事を楽しんでいることを伝えていただいたことは一生忘れません。

 

一部の読者の方から「やめないでほしい」とのお言葉もいただいておりますが、もともと私は公式の人間ではなくいちユーザーでもあること、またこういった私的な見解が(微々たるものだとは思いますが)読む方に影響を与えてしまうような気がして日々心苦しくなっていたこと、それからやっぱり3週目は正直きつい、というところでいったんこの形での記事は2周目で終了することにしました。なんせうちのメディアで女性向けタイトルのファンページを担当しているのは私ひとりなもので、企画から取材から記事からぜんぶ(壁紙作成とかデザイン系以外は本当にぜんぶです)をやっていると、なかなかひとつの記事に時間をかけられなくなっているというのもあります。

 

とはいえ思い出に残る記事はたくさんあります。また、自分なりに良く書けた/もうちょっとがんばりたかったというのは意外とキャラへの思い云々とは違ったりしていて(要するに推しの記事が一番出来がいいと思っているかというとそういうわけでもない)面白いなあと思います。

 

例えば…自分で書いて気に入っている文章で言うと、1年目の渉さんの「愛をポケットに忍ばせて出会う人みんなにプレゼントしてる」手品っぽいイメージとか、颯馬くんの「形を変えても永遠に沈まない月を守るひとりの武士」とか、宗さんのペトルーシュカとか「芸術とは~」のくだりとか、ああ1年目はひなたくん&ゆうたくんの記事を対っぽくしたくて苦戦したなとか…って少ないかと思ったら気に入っていること意外とあるな。手前味噌にもほどがあるんでそろそろやめときます。もっと上手く書きたかった記事も少なくはないんですけど、でも毎回全力で愛だけは込めまくって取り組んでいたのは本当なので、どれも思い入れは大きいです。

 

ちなみに2周目ホッケ~の記事の最後のところは、以前このブログで書いたシェイクスピアの詩を意識して書きました。たしかこの頃にはもう、2周目で終了を考えていたこともあって。

 

永遠に生きる方法 - たまおのブログ

 

その記事にも書いたんですけど、誰かがなにかをすごく好きだったり(あるいは憎んでいたり)したことは、文字や絵やかたちにすればそれが消えない限りずっと残る。特にこういうスマートフォン向けのゲームというのは人の手で動かされている以上いつかは終わりがあるもので、終わってしまえば気持ちの行き場もなくなってしまうかもしれない。だからそのとき思った感じたことを残せたのは、そしてこういう場を与えていただけて読んでくださった方がほんの少しでも喜んでくれたとしたら、こんなに幸せなことはなかったなと思ってます。うわ!なんか泣きそう!!

 

 

ということでキャラ語りは終了ですが、3週目なにもしないのも寂しいよね!ということで、別のかたちでの記事はやる予定です。壁紙は検討中。うちは大手のメディアさんほど情報は早くも多くもないですし、細かいところのフォローもできなくて大変心苦しいのですが、見てくださる方に少しでも楽しさやうれしさを感じていただけるよう、これからもがんばっていきたいと思います。

 

…とかかっこいいこと言っちゃって、やっぱりまた語りたくなった!なんてまた語り記事とかやることになったらすみません。たまおもほんと語り好きだねえ、と笑ってやってください。

 

今後ともどうぞ、よろしくお願いいたします。

 

『運営』は好きですか?

尖ったタイトルですがそういう感じ(?)の内容ではないです。個人的に日々思うことを少し書いてみたいと思います。

 

 

インタビューが好きです。よそのメディアの記事を読むのも好きですが、この仕事を始めて『する側』になるのは自分のひとつの夢でした。実際やってみて、これはやっぱり面白いなあと感じています。

 

と言いつつ仕事でする取材は事前に予習も必要だし、常に先を読んで話を途切れさせてはいけないし、面白い話を引き出しつつ、相手を嫌な気分にさせてもいけない…ということで、まだまだライター歴の浅い自分はいつもめっちゃくちゃ緊張します。それでもこれまでに私がインタビューさせていただいた方は皆さん本当にいい方ばかりで、むしろインタビューがいいものになるように助けていただいたこともたくさんありました。

 

制作の方や演者さんのインタビューをしていて幸せだなと思うのは、その作品に込められた思いをたくさん聞かせていただけることです。これもう本当に毎度感動していて、できればこの話ぜんぶ載せたい!知ってもらいたい!テープ起こしの原文まるごと公開したい!ってなってます(だから私のインタビュー記事はいつも長い)。さすがに実際は無理なので、泣く泣く削ったりしているところもあるのですが。

 

以前の記事(ソーシャルゲームの終了について思うこと - たまおのブログ)で、こんなことを書きました。

 

私個人は、作り手の愛情の込められていないゲームなんてこの世に無いと思っています。私の知る限りでは、ゲームづくりに関わる人たちは皆お客様に喜んでもらいたいという気持ちで作品を届けている。

 

これ、「そんなわけねーだろ」って言いたくなる方もいると思います。ひとつの作品には制作から宣伝から演者から何十人何百人という人々が関わっていて、その全員が全員作品に愛情持ってるかって言ったらそうじゃない人も実際いるかもしれない。というかおそらくいると思います。どこかには。

 

でも、フォーカスすべきはそこじゃないと思うんです。

 

たとえば人付き合いの中で、相手の悪いところばっかり見てたらしんどいじゃないですか。理想論かもしれませんが、誰かやなにかと向き合うときに「ここが嫌いだ」と思うよりも、「ここが良いな」と思って過ごす方がいい。私自身もいちゲームユーザーではありつつもメディアという立場になって、やらなければいけないと思っていることのうちのひとつが「彼らは作品にこれだけの愛情を注いでいる。受け手側に喜んでもらおうと、これだけのことを考えて作品を届けようとしてくれている」というのをいろんな手段で伝えることです。自分自身が話を聞いたり現場を見て、そう感じたことだから。

 

なにごとも「自分の目で見たものを信じる」べきだと常日頃から思っているのですが、たとえばそういう思いを込めたインタビューや記事を読んで、それでも「信じられない」「そんなはずはない」と感じられる方がいたとしたら、それはもう仕方がないなと思います。私はこう思った、でも読み手には伝わらなかった。単純に、伝える側である私の力不足なんだと思います。

 

仕事だから、本当はこうじゃないのに嘘を伝えなきゃいけない…というのは幸いにもいまのところありません。もしそういうことをやらなければいけない日が来たら、たぶんこの形での仕事はしなくなると思います。なのでこれからも続けられるかぎり、自分が感動したことを、読んでくれた方がちょっとうれしくなるようななにかを、お届けできたらいいなと思っています。

映画感想『ベイビー・ドライバー』(ネタバレなし)

映画クラスタの友人がこぞって絶賛するので観に行ってきました。
以下、感想にネタバレはありません。


▼あらすじ▼
幼い時の事故の後遺症によって耳鳴りに悩まされながら、完璧なプレイリストをセットしたiPodで音楽を聴くことで驚異のドライビングテクニックを発揮するベイビー(アンセル・エルゴート)。その腕を買われて犯罪組織の逃がし屋として活躍するが、デボラ(リリー・ジェームズ)という女性と恋に落ちる。それを機に裏社会の仕事から手を引こうと考えるが、ベイビーを手放したくない組織のボス(ケヴィン・スペイシー)は、デボラを脅しの材料にして強盗に協力するように迫る。(シネマトゥデイより)

 

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はい。

 

最っっっ高でした!!!!!

 

たとえば完璧に決まったダンスはその音楽が好みかどうか関係なく、見ているだけである種の快感を覚えるじゃないですかか。映像と音楽のシンクロ、いわゆる音ハメって無条件に気持ちがいい。この映画はそういう爽快感に満ちています。語彙力ない言い方ですけどロックもラップもR&Bも、選曲とかかる場面とタイミングが完璧すぎて「こいつぁセンスが良すぎるぜ…」と唸らされる。

 

編集とかノリノリでやってそうだなあ(実際は大変でしょうけど)、特にカーチェイスとかドンパチシーンは本当に最高。せわしないカット割に音楽がいちいちキマってて、キレッキレ&テンポ感良すぎて思わずにやけてしまう。全般的に笑える要素も多くて爽快なんですけど、終盤の緊迫感ありまくりの展開には思わず手に汗が…。終始「ああ、いま私はめちゃくちゃ面白い映画を観ている…」という喜びで満たされました。

 

ほかの方のレビューでもよく比較に出てきますけど、初めてタランティーノ映画(『レザボア・ドッグス』『パルプ・フィクション』あたり)を観た時を思い出しました。で、そこに『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』の音楽使いのセンスをさらに足した感じ。シリアスなところは『ドライヴ』も思い出します。映画好きならいろんな作品を挙げたくなると思います。

 

主演のアンセルくんはかわいいけど一見ぱっとしない見た目(本当に「ベイビー」という名前がぴったり)なんですけど、それがめちゃくちゃ良いんです。ケビン・スペイシーだのジョン・ハムだのジェイミー・フォックスだの、周りがこってこての出汁出まくりおっさん俳優(私は大好きです)だらけなので、余計にピュア感が…。といいつつ、私の中での本作のMVPはハムおじさんに差し上げます。実に美味しいハムであった…。

 

万人にはおすすめしづらい作風かなと思いますし、個人的には一番好きなジャンルではないのでオールタイムベストというわけではないのですが、間違いなくこれは今年のベスト映画数本の中には入るんじゃないかなあと思います。

 

予告編はちょっといまいちかな~と思うので、冒頭6分間のカーチェイス映像を載せておきます(公式提供ですがサムネがひどいような…)。もう6分どころか冒頭30秒くらいで「この映画好きだ!!!」ってなりました。気になった方はぜひ、レンタルではなく映画館で。なんなら立川の爆音上映とか最高に楽しいんじゃないかと思います。

 

www.youtube.com

 

www.babydriver.jp

キャラ語りを語る2

ちょっとだらだら書きたくなったので書きます。前回記事はこちら。

tamaoblog.hatenablog.com

 

どんな記事でもそうなんですが、公開する前はいつもすごく緊張します。とりわけ、私がやっているいわゆる『キャラ語り』記事はものすごく緊張します。私が書いているのはWeb媒体なので、ぶっちゃけ誤りがあったとしてもあとで直すことはできます。でも、「自分はこう思った」という表現の部分は直すことはできないししたくないので、そのとき出したものがすべてということになります。

 

こういう、自分の考えを媒体を使って出させてもらえるのはありがたいなと思う反面、ものすごく怖いなとも思います。ものごとの捉え方は人の数だけあるものだし、そうでなくても、自分の伝えたかったことが意図の通りに受け止めてもらえるとは限らないので。

 

『キャラ語り』に限らずですが、言いたいことがスパッと決まるときと、締め切りのギリギリまで延々と悩んでそれこそ数文字単位から数段単位で直しまくったりするときのどちらもあります。ご感想などを見ているとあまり差はない感じもしますが、やっぱり自分としては「スパッと決まった」時のほうが読み返していても面白いような気がする。いやそうでもないかな。でもやっぱり、手が無意識に動いたぐらいのときの文章は、あとで読み返して印象的に見えることは多いです。

 

とはいえ記事やキャラに対する愛情は本当にどれも変わりません。だらだら書いてますが結局言いたいのはそれです。だから、どんなに緊張しようと責任は取る(っていうのも変な言い方ですが)つもりで公開しています。ちなみにキャラ語りを熱量込めて書いた後はあんまり燃え尽き感は無くて、むしろ逆に「このキャラについて誰かとめっちゃ語り合いたい…!」ってなってます。たまにTwitterで「これ書いた人と飲み明かしたい」みたいなつぶやきを見かけることがあるんですけど、私もですよ!!と思ったりしています。

 

あと記事の反響的なものを見ていると、海外の方がRTしてくださることがとても多いんですが、これって内容も読まれているんでしょうかね…。私のこの、こねくりまわした回りくどい文章が理解されているのかどうかがやや心配ですが、広めてくださるのはありがたいことです。これからも精進していきたいと思います。