たまおのブログ

たまおです。

突発性難聴になった話②治療~再検査編

 

前回記事↑の続きです。

 

 

発症4日目(治療1日目)

ある日突然左耳が聞こえなくなって、紹介状をもらい総合病院に行ったところ「突発性難聴(まあまあ悪い)」という診断が下り、その日からさっそく7日間の点滴治療を受けることになりました。

突発性難聴の治療の多くはステロイド投薬で、直接それを点滴でぶち込むわけです。ステロイドは副作用が強いため、念のため点滴前には血液検査も受けました。

 

私は体力は無いものの比較的身体は頑丈で、あまり風邪も引かないしアレルギーや持病などもほぼ無いのですが(今だにコロナにも花粉症にもなっていない)、ステロイドの直ぶち込みはさすがに初めてでやや緊張。なんだかガンギマってきた……! ということもなく滞りなく終了。初回はちょっと長めで3時間くらいかかりましたが、以降はだいたい毎回1時間くらいのペースでした。

 

そしてこの日の帰りにスーパーに寄ったところ、人混みで大きな音が聞こえてくると左耳に「ビーッ」というノイズのようなものが。

さらに夜、友人と通話していたときスマホを左耳に持ってきてみると、何を話しているかは聞き取れないけれど、右耳から聞こえてくる声に合わせて「ビリビリ」「ビーッ」と音というか震えのようなものがありました。これはもしかしたら鼓膜が反応し始めているのかも? と、やや希望が生まれました。検査ではまったくもってなんの反応もなかったので……。にしても点滴の効果すごい。

 

発症5日目(治療2日目)

 

点滴2日目。病院までの道のりで音楽を聴いてみたところ、左は相変わらずちゃんとした音で聞こえないながらも、ビリビリというかバリバリというノイズのような震えは感じるようになっています(昨晩と同じ状況)。※友人に「バリバリ伝説じゃん」と言われました。いくら私がしげの秀一先生の漫画が好きだからといっても……!

突発性難聴「遅くとも発症から1週間以内(できれば48時間以内)の治療が鉄則」なので、発症から1週間経つ前に一応の反応らしきものがあるのは回復の兆しと思っても良いかもしれない。というかそういうことにしたい。

点滴を受けて帰宅。

 

発症6日目(治療3日目)~発症7日目(治療4日目)

 

「今日はどっちの腕でいく?」などと看護師さんとやりとりしつつ点滴。鼓膜が反応してるかも?という感覚はすごく変化するでもなく、この2日間くらいも同じ状況が続きました。

私は注射が得意というわけではないので(針を刺すところも見たくないタイプ)、毎日点滴を受けるのはまあまあつらかったです。痛みが……。ちなみに看護師さん的には「手首より肘の内側のほうが痛みは軽いかも」と言われましたが、私個人はどちらも変わりませんでした。

そして両腕の針の跡がそろそろやばい。7つの針穴を集めたら何か能力が生まれるとかあればいいのに……。

 

発症8日目(治療5日目)~発症9日目(治療6日目)

 

ステロイド7日間チャレンジの後半、左耳の反応がだいぶ変化してきました。右耳から聞こえる音に合わせていうバリバリ音が、いちおうちゃんと「言葉だな」とか「音楽だな」というのがわかる感じ。

しかし!この時期に繁華街に行かなければいけない用事があったのですが、これがちょっときつかった。なぜなら、街のざわめき……環境音や人の声などがすべて左からバリバリしたノイズやハウリング音として延々と入ってくるわけです。つらい。なのでひとまず耳栓を買って左耳だけ入れてみたところ、少し楽になりました。とはいえやはり、普段の外出よりだいぶ疲れました……。

 

発症10日目(治療7日目)

 

いよいよ点滴ラストデー。左耳から入る人の声や音楽は「めっちゃ電波が悪くて雑音混じりのラジオ」くらいまでになりました。とはいえ、片耳で内容を聞き取るのはちょっと難しいかなという感じ。というか何度も書きますがすべての音がノイズになって耳に入り続けるのが本当につらい。あと書いてませんでしたが、自分が喋る声もノイズ混じりで頭に響きます。さらに音楽以外の物音(何かがぶつかる音とか)はハウリングに近くてめちゃくちゃつらい。出かけるときは耳栓しないとちょっと無理ですね…という感じでした。

 

ともあれ、以上で点滴治療は終了。腕には7つの針の跡が集まりましたが、特に何も起こりませんでした。

 

そして点滴が終わり、翌日に再検査があったので結果を書いておきます。

 

<再検査編>

発症11日目

 

左耳のノイズ感(超雑音混じりのラジオ&ハウリング)は相変わらず。ですが最初のときと同じく聴力検査をしたところ、左耳からピーッという音が聞こえる!全部聞き取れたのかはわかりませんが、これはけっこうな感動でした。

 

先生の診断ではとくに大きなお知らせはなく、「回復の兆しはあるので、このまま投薬で治るのを待つ」ということでした(ちなみにこのあとの投薬はステロイドではなく血流を良くしたりめまい・耳鳴りを抑えるものです)。今回は初手で点滴治療して1週間で反応があったので、よく言われる「突発性難聴の3分の1は完治、3分の1は改善、3分の1はまったく治らない」のうちの「まったく治らない」には該当しないと見て良さそうな感じ。

なお「ノイズがきついので耳栓してます」と伝えたところ、塞ぎっぱなしはダメ、この状況に慣れるためによっぽどの場合を除いて耳栓は禁止と言われました。ひーん!

 

 

~その後~

 

この記事を書いたのは、発症からだいたい2週間が過ぎたところでした。

この時の状況としては「左耳からの音声がノイズ状態」はほぼ変わらないものの、静かな場所にいると耳鳴りが止まない感じ。もう本当に延々と、眠っているとき以外はずっとキーーーーーーーーーーーーーンと響く。出かけたり人と会ったり、TVや音楽である程度の大きさの音があるときは聞こえるうち半分がノイズ、室内などで無音/小さい音がするくらいの環境だと耳鳴りがするという…つまり常にしんどい。どっちにしても地獄!!

 

正直言うとこの状態はかなりキツいものがあり、ほんとに気を強く保っていないと発狂してもおかしくないのでは…? という感じでした。

ただでさえストレスが原因ではと言われているこの病気がさらにストレスになる負のスパイラル。とはいえ前回の日記に書いたとおり私は今とてつもなく仕事が多忙で、むしろその状況が「今それどころじゃねぇ!!」になっているので耐えられている(というかその問題はいったんおいといて、にできている)のかもしれません。

 

~原因について補足~

 

前回の日記でも原因は不明と書きました。ただ、もしもストレスが要素のひとつであったとするならば、思い当たる節はあります。

一番大きいのは10年近く一緒にいたペットが昨年の11月に旅立ったこと。あの子のせいにするつもりは絶対にありませんが、あのときの喪失感が自分のメンタルに影響していることは確実です。また、仕事がまあまあ多忙→今年に入ってから特にやばいレベルの多忙になったことで、いろいろ蓄積されたものが一気に表に出たのかなという気がしています。

私はどちらかというとロングスリーパーの傾向があってどんなに忙しくても睡眠時間だけは取っているのと、元々が超絶マイペースなポジティブ思考(生粋のB型ですよ!!)なので、気力でふんばっている感じです。ですがさすがに、ここしばらくは意識して休みを取るようにしようかなと思いました。

 

ひとまずは1ヶ月ほど投薬を続けたあと、再度の検査を予定しています。

続きはまた。