たまおのブログ

たまおです。

突発性難聴になった話①発覚編

突発性難聴になりました。

ミュージシャンが活動休止に~などのニュースで聞くアレです。
私の職業はエンタメ系ライターですが、特別に耳を酷使しているわけでもない自分がなるとは夢にも思わなかったし、「おや?」と気づいてからの進行が早すぎた。

ということで、症状の発覚から治療過程について記録を残しておきたいと思います。

※現在治療中です

※症状については個人差があります

 

***

0日目

日中、自宅で作業中に耳鳴り

日常生活でたまにある、さほど大きくはないキーンという耳鳴りがしばらく続きました。気圧の変化で起きるくらいのものだったし、このときは時間が過ぎれば治るだろうと思って放置。ちなみに、めまいや頭痛は無かったです。

 

ただ、夜には耳鳴りはそこまで気にならなくなったものの、なんとなく耳がボワワンとした感じ……飛行機に乗って気圧で耳がやんわりふさがったような状態になりました。

唾を飲み込んだり大きく口を開けても変わらず、まあ寝れば治るだろ!と思って就寝。

 

1日目

外出先で打ち合わせがあり、向かう途中はイヤホンで音楽を聴いていたのですが、そのときは一応両耳から聴こえていました。

打ち合わせはかなり長時間に及ぶものでしたが、途中から左耳の聞こえが悪くなっていることに気づきました。感覚的に通常の30%くらい。

さらに夜からは仕事相手と飲みの席があり、聞こえ方は10%くらいにまで落ちていた気がします。右耳は正常。

 

そして日付が変わる頃に帰宅。TVをつけたら音楽番組をやっていたのですが、もはや左耳からは全く音がせず、そのかわり右耳のすぐ真横から音楽が聴こえ、「あれ?右だけイヤホン外し忘れた?」と感じるほど。

これはさすがにおかしいぞと、病院行かなきゃな……と考えました。

 

2日目

友人と映画を観に行く予定でしたが、よりによって3D映画&私は三半規管弱いマンで3D酔いしやすい体質なので急遽取りやめに。その友人から「一刻も早く病院に行ったほうがいい」と強く後押しされたものの、運悪くこの日は祝日で専門医のいる病院が開いておらず、翌日に近場の耳鼻科に行くことに。

耳の調子は相変わらずで、左耳はまったく聞こえない&右耳は普通に使える状態でした。出かけてはいたのでちょっと人の多いところにも行きましたが、頭痛やめまいなどもなく、耳以外は特に不調なし。

 

3日目

専門医のいる近所の耳鼻科へ。耳の中の様子を見てもらったところ外的には異常なしで、続けて聴力検査をしました。

電話ボックスみたいな狭い密室に入ってヘッドホンをし、「ピーッと聞こえたらボタン押してください」という健康診断でやるアレは、やはり左耳はなんっっっにも聞こえませんでした。

もうひとつ実施したのが骨導検査。耳の後ろに受信機的なものをつけて、鼓膜を通さず直接内耳に音を届けるやつみたいです。やっぱりこれも音は全く聞こえなかったんですが、左耳のテストのはずが、右耳から聞こえてきたりすることもあったりしました。ともあれ、左耳で音は聞こえないという結果に。

 

検査を受けて先生の見立ては突発性難聴。おお、これが噂に聞く……ってほんと急すぎて突発もいいところなので自分も「そ、そうですか」としか言えない感じ。

突発性難聴は基本的に手術はなくステロイド治療で、通常は投薬で治す感じらしいです。ですが私の場合は状態が「けっこう悪い」とのことで、先生は「投薬じゃなくて点滴を受けたほうがいいと思う。紹介状書きますね」と、大きな病院への紹介状を書いてくださいました。話が大きくなり、ややビビる。

 

4日目

紹介状を持って総合病院へ。

前日よりやや詳しめの聴力検査を受けましたが、聞こえなさはほぼ同じでした。そして担当してくれた先生の見解も同様に突発性難聴。けっこう悪い状態の」でした。

この先生は「投薬より点滴のほうが効果あるという科学的根拠はないんですが」としつつ、私が「できることはやってほしい」とお願いしたのもあり、毎日通院して点滴治療を受けることになりました。期間は7日間で、そのあとは投薬に切り替わるとのこと。

ということで、この日からさっそく1週間の点滴がスタートしました。

 

***

以上が発覚の流れです。

今通っている総合病院の先生のお話をもう少し補足すると、

 

原因はマジで不明だそうで、それを追求しても仕方ないのかほぼ触れられませんでした。「仕事忙しい?まあストレスとか言われてるけど、原因はわからないから『自分のせいかも』って気にしなくていいからね!」と。これも「ストレスに思うな」という先生の気遣いだったかもしれませんが……。

 

治療しても全員が完治するわけではない。なんとなく治ったかなという人が多く、完璧に元通りになる人はそこまで多いわけではない。まったく治らない人も1~2割くらいはいる。※検索したら3割という説もありました。ひえー

 

・耳の不調にめまいが伴っていた場合、治る可能性が(めまいの無い人より)やや落ちることがある。

 

・薬は徐々に効いてくるはずだが、治るまではだいたい1ヶ月くらいを目安に考えてと。3ヶ月経っても改善の兆しがなければ「治らない」という判断になる。

 

とのことでした。

 

他にここまでにわかったのは、突発性難聴は本当に最初のムーブが超!肝心で、放っておくとそのまま聴力を失った状態が定着してしまうらしいです。

症状が出て1週間以内、できれば48時間以内だとなお良いね!  みたいな。何かサスペンス映画とかの「行方不明になってから××時間が勝負!」みたいな感じですよね……。

つまりは後からゆっくり治そうみたいなことができないので、おかしいなと思ったらとにかくすぐに病院に行きましょう ということです。

 

なお私が入院しなかったのは、かかった病院が入院でも通いでもやれることが今のところ点滴か投薬のみなのと、私自身の生活環境が安静とは程遠い! 病室に隔離してもらったほうが良い! みたいな感じではなかったからです。

あとはコロナ禍で、このくらいのこと(と言ってはなんですが)でベッドを占領するのもな……と思ったのもあります。むちゃくちゃ忙しいのもあって、絶対病室で原稿やりそうだし。

調べてみると他の病院ではこれ以外の治療法を行っているところもあるようですが、とにかく早く治療に入りたかったので、このような流れになりました。

 

治療の話などの続きは(たぶん)次回に…。