たまおのブログ

たまおです。

『運営』は好きですか?

尖ったタイトルですがそういう感じ(?)の内容ではないです。個人的に日々思うことを少し書いてみたいと思います。

 

 

インタビューが好きです。よそのメディアの記事を読むのも好きですが、この仕事を始めて『する側』になるのは自分のひとつの夢でした。実際やってみて、これはやっぱり面白いなあと感じています。

 

と言いつつ仕事でする取材は事前に予習も必要だし、常に先を読んで話を途切れさせてはいけないし、面白い話を引き出しつつ、相手を嫌な気分にさせてもいけない…ということで、まだまだライター歴の浅い自分はいつもめっちゃくちゃ緊張します。それでもこれまでに私がインタビューさせていただいた方は皆さん本当にいい方ばかりで、むしろインタビューがいいものになるように助けていただいたこともたくさんありました。

 

制作の方や演者さんのインタビューをしていて幸せだなと思うのは、その作品に込められた思いをたくさん聞かせていただけることです。これもう本当に毎度感動していて、できればこの話ぜんぶ載せたい!知ってもらいたい!テープ起こしの原文まるごと公開したい!ってなってます(だから私のインタビュー記事はいつも長い)。さすがに実際は無理なので、泣く泣く削ったりしているところもあるのですが。

 

以前の記事(ソーシャルゲームの終了について思うこと - たまおのブログ)で、こんなことを書きました。

 

私個人は、作り手の愛情の込められていないゲームなんてこの世に無いと思っています。私の知る限りでは、ゲームづくりに関わる人たちは皆お客様に喜んでもらいたいという気持ちで作品を届けている。

 

これ、「そんなわけねーだろ」って言いたくなる方もいると思います。ひとつの作品には制作から宣伝から演者から何十人何百人という人々が関わっていて、その全員が全員作品に愛情持ってるかって言ったらそうじゃない人も実際いるかもしれない。というかおそらくいると思います。どこかには。

 

でも、フォーカスすべきはそこじゃないと思うんです。

 

たとえば人付き合いの中で、相手の悪いところばっかり見てたらしんどいじゃないですか。理想論かもしれませんが、誰かやなにかと向き合うときに「ここが嫌いだ」と思うよりも、「ここが良いな」と思って過ごす方がいい。私自身もいちゲームユーザーではありつつもメディアという立場になって、やらなければいけないと思っていることのうちのひとつが「彼らは作品にこれだけの愛情を注いでいる。受け手側に喜んでもらおうと、これだけのことを考えて作品を届けようとしてくれている」というのをいろんな手段で伝えることです。自分自身が話を聞いたり現場を見て、そう感じたことだから。

 

なにごとも「自分の目で見たものを信じる」べきだと常日頃から思っているのですが、たとえばそういう思いを込めたインタビューや記事を読んで、それでも「信じられない」「そんなはずはない」と感じられる方がいたとしたら、それはもう仕方がないなと思います。私はこう思った、でも読み手には伝わらなかった。単純に、伝える側である私の力不足なんだと思います。

 

仕事だから、本当はこうじゃないのに嘘を伝えなきゃいけない…というのは幸いにもいまのところありません。もしそういうことをやらなければいけない日が来たら、たぶんこの形での仕事はしなくなると思います。なのでこれからも続けられるかぎり、自分が感動したことを、読んでくれた方がちょっとうれしくなるようななにかを、お届けできたらいいなと思っています。