たまおのブログ

たまおです。

映画感想『ベイビー・ドライバー』(ネタバレなし)

映画クラスタの友人がこぞって絶賛するので観に行ってきました。
以下、感想にネタバレはありません。


▼あらすじ▼
幼い時の事故の後遺症によって耳鳴りに悩まされながら、完璧なプレイリストをセットしたiPodで音楽を聴くことで驚異のドライビングテクニックを発揮するベイビー(アンセル・エルゴート)。その腕を買われて犯罪組織の逃がし屋として活躍するが、デボラ(リリー・ジェームズ)という女性と恋に落ちる。それを機に裏社会の仕事から手を引こうと考えるが、ベイビーを手放したくない組織のボス(ケヴィン・スペイシー)は、デボラを脅しの材料にして強盗に協力するように迫る。(シネマトゥデイより)

 

f:id:tamaoblog:20170822233652j:plain


はい。

 

最っっっ高でした!!!!!

 

たとえば完璧に決まったダンスはその音楽が好みかどうか関係なく、見ているだけである種の快感を覚えるじゃないですかか。映像と音楽のシンクロ、いわゆる音ハメって無条件に気持ちがいい。この映画はそういう爽快感に満ちています。語彙力ない言い方ですけどロックもラップもR&Bも、選曲とかかる場面とタイミングが完璧すぎて「こいつぁセンスが良すぎるぜ…」と唸らされる。

 

編集とかノリノリでやってそうだなあ(実際は大変でしょうけど)、特にカーチェイスとかドンパチシーンは本当に最高。せわしないカット割に音楽がいちいちキマってて、キレッキレ&テンポ感良すぎて思わずにやけてしまう。全般的に笑える要素も多くて爽快なんですけど、終盤の緊迫感ありまくりの展開には思わず手に汗が…。終始「ああ、いま私はめちゃくちゃ面白い映画を観ている…」という喜びで満たされました。

 

ほかの方のレビューでもよく比較に出てきますけど、初めてタランティーノ映画(『レザボア・ドッグス』『パルプ・フィクション』あたり)を観た時を思い出しました。で、そこに『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』の音楽使いのセンスをさらに足した感じ。シリアスなところは『ドライヴ』も思い出します。映画好きならいろんな作品を挙げたくなると思います。

 

主演のアンセルくんはかわいいけど一見ぱっとしない見た目(本当に「ベイビー」という名前がぴったり)なんですけど、それがめちゃくちゃ良いんです。ケビン・スペイシーだのジョン・ハムだのジェイミー・フォックスだの、周りがこってこての出汁出まくりおっさん俳優(私は大好きです)だらけなので、余計にピュア感が…。といいつつ、私の中での本作のMVPはハムおじさんに差し上げます。実に美味しいハムであった…。

 

万人にはおすすめしづらい作風かなと思いますし、個人的には一番好きなジャンルではないのでオールタイムベストというわけではないのですが、間違いなくこれは今年のベスト映画数本の中には入るんじゃないかなあと思います。

 

予告編はちょっといまいちかな~と思うので、冒頭6分間のカーチェイス映像を載せておきます(公式提供ですがサムネがひどいような…)。もう6分どころか冒頭30秒くらいで「この映画好きだ!!!」ってなりました。気になった方はぜひ、レンタルではなく映画館で。なんなら立川の爆音上映とか最高に楽しいんじゃないかと思います。

 

www.youtube.com

 

www.babydriver.jp