たまおのブログ

たまおです。

その理由にしがみつけ

映画や小説やゲームの中のセリフ、音楽の歌詞で好きな一節があります。それを書き残しておくためのカテゴリを作りました。どっちかというと自分用メモでもありますが…。

 

というわけで今回はこちら。

 

「脚本を書くという作業は海に飛び込むようなもので、『衝動』という救命艇がないと死んでしまう。『書きたい理由』に必死でしがみつけ!」

――映画『Re:LIFE~リライフ~』より

  

 ちょっとこれ、まず映画のあらすじを書いておきますね。

 

主人公はヒュー・グラント演じるかつての売れっ子脚本家。いまではすっかり落ちぶれてしまった彼は、仕方なく田舎の大学の映画脚本のクラスで教鞭をとることになります。そこには「これから」の若者たちと「やり直し」の大人(主人公含め)がいる。まったくやる気のないダメ男だった彼ですが、皆とふれあううちに次第に変化が訪れて…というお話です。

 

脚本クラスが舞台だけあって良いセリフがこれでもかと出てくるんですが、中でも一番刺さったのが上の一文。私自身も物書きだからというのもあるとは思いますが、これ、どんな職業や夢にも当てはまるんじゃないかと思います。

 

ものづくりだとわかりやすいんですけど、なにか作品を作り上げようとしたり、夢を叶えようとしたりするには、それが大きければ大きいほどその分時間がかかる場合もあると思います。そうなると気力も体力も使うし、長期戦になれば次第に息切れもしてくる。すると「なんでこんな苦しい思いしてるんだっけ?」ってなることもあると思うんです。

 

そんな時にはなぜ自分がこの道を進もうと思ったのか、その想いと理由を思い出してみる。このセリフは、それがあればどんなに泳ぎ疲れても決して溺れることはないのだということを教えてくれているように思います。

 

この映画自体はオスカーを獲るような大作ではないしそこまで話題になった作品ではないんですけど、キャストやスタッフを見てもわかるとおりめちゃめちゃ安心感ある布陣です。びっくりするような奇抜なものではなく、おうちで作ってくれるお母さんの料理みたいなほっとする味。

 

でもこういうあたたかくて心地いい、じんわりした感動を生み出せる人に私もなりたいと思っています。