たまおのブログ

たまおです。

俺の生き様が俺の死に様を決める

タイトルは好きな曲の歌詞からなんですけど、これだけでわかる方どのくらいいるんだろうか。正解はこちらです。

 

My lifestyle determines my death style.

(俺の生き様が俺の死に様を決める)

――メタリカ(『Frantic』)

 

普段洋楽は歌詞を意識して聴くことはあまり無いんですけど、このフレーズちょうかっこよくないですか?ジャ●ラック様がこわいのでたくさんは書けませんけど、この曲はほかにも「この恐怖は俺の中から生み出された」とか言ってて、それもう哲学じゃんねっていう…。

 

 死に様というと大げさかもですけど、未来を決めるのは間違いなく自分の選択や行動や意思であって、その船の舵を取るのは自分自身以外のなにものでもないのだと思います。最短距離でも、じっくりと時間をかけて目的地にたどり着いてもいいし、途中で行き先を変えたっていい。すべては自分次第。ともあれ、良い旅だったと言える航海にしたいなあと思います。

 

邦楽でも有名なあの曲にありましたが、「おまえのオールをまかせるな」ってことなんですねたぶん。あっ、そろそろ本当にジャス…様がこわいのでこのあたりで。 

その理由にしがみつけ

映画や小説やゲームの中のセリフ、音楽の歌詞で好きな一節があります。それを書き残しておくためのカテゴリを作りました。どっちかというと自分用メモでもありますが…。

 

というわけで今回はこちら。

 

「脚本を書くという作業は海に飛び込むようなもので、『衝動』という救命艇がないと死んでしまう。『書きたい理由』に必死でしがみつけ!」

――映画『Re:LIFE~リライフ~』より

  

 ちょっとこれ、まず映画のあらすじを書いておきますね。

 

主人公はヒュー・グラント演じるかつての売れっ子脚本家。いまではすっかり落ちぶれてしまった彼は、仕方なく田舎の大学の映画脚本のクラスで教鞭をとることになります。そこには「これから」の若者たちと「やり直し」の大人(主人公含め)がいる。まったくやる気のないダメ男だった彼ですが、皆とふれあううちに次第に変化が訪れて…というお話です。

 

脚本クラスが舞台だけあって良いセリフがこれでもかと出てくるんですが、中でも一番刺さったのが上の一文。私自身も物書きだからというのもあるとは思いますが、これ、どんな職業や夢にも当てはまるんじゃないかと思います。

 

ものづくりだとわかりやすいんですけど、なにか作品を作り上げようとしたり、夢を叶えようとしたりするには、それが大きければ大きいほどその分時間がかかる場合もあると思います。そうなると気力も体力も使うし、長期戦になれば次第に息切れもしてくる。すると「なんでこんな苦しい思いしてるんだっけ?」ってなることもあると思うんです。

 

そんな時にはなぜ自分がこの道を進もうと思ったのか、その想いと理由を思い出してみる。このセリフは、それがあればどんなに泳ぎ疲れても決して溺れることはないのだということを教えてくれているように思います。

 

この映画自体はオスカーを獲るような大作ではないしそこまで話題になった作品ではないんですけど、キャストやスタッフを見てもわかるとおりめちゃめちゃ安心感ある布陣です。びっくりするような奇抜なものではなく、おうちで作ってくれるお母さんの料理みたいなほっとする味。

 

でもこういうあたたかくて心地いい、じんわりした感動を生み出せる人に私もなりたいと思っています。 

準備はいいか?

ちょっともう…6月が終わりますよ…てことは今年の半分が終わったということですよ…。早すぎてびびる。どうりで「今年の下半期の星占い☆」とかよく見かけるようになったはずですね…。

 

というわけで早くも明日から7月、今年の後半に突入です。

 

個人的な話ですが、去年から今年は公私共に激動もいいところで、常に数ヶ月先の自分の姿がまったく想像できない日々を送っていました。ていうかぶっちゃけいまも若干そう。うひーこわい。会社には所属しているのでそういう意味では安定かと思われそうですけど、まあいつどうなるかなんてわからないですからねこの業界…。

 

私は仕事は大好きですが社畜ではないので、正直言って書きたいものが書ければどこでもなんでもいいと思っています。でも書いたものはたくさんの人に届いたらうれしいし、読んでいただけたらうれしい。だからいまの環境でものを書かせていただいていることにはとても感謝しています。今年の前半は、そういう意味では本当に幸せでした。もちろんいいことばかりではなかったですけど、楽しかったこととかうれしかったことでぜんぶ帳消し(単純)。

 

前に「チャンスが訪れるのは夢を叶える覚悟ができた時」みたいなことを書きましたが、覚悟もそうですけど準備も必要なんだなと思うようになりました。準備ができて初めて覚悟もできるのかなと。準備というのは日々の努力だったり仕事だったり勉強だったりするもので、覚悟というのはたぶん「自分にはそれができる」と、自分自身の力を信じることなんじゃないかと思います。

 

そんなわけで後半戦。年の暮れ、また半年を振り返って「いろいろあったけど楽しかった」と思えるようにがんばりたいと思います。

その日の天使(The Day's Angel)

このネタ個人的にもblogやら何やらでいままで何回も書いてきてるんですけど、好きなのでまた書きます。

 

今は亡き中島らもという人のエッセイの中に「その日の天使」というのがあります。

 

この人はアル中でヤク中のどうしようもない、けれど愛すべきおっさんだったのですが(いつか気持ち良く酔っ払って階段でコケて知らない間に死んでたらいいな、みたいなことを言っていたと記憶してます。そして実際その通りに亡くなりました)、とても温かくて美しい文章をたくさんたくさん残されていて、かつての私もずいぶんと彼の作品に励まされたものでした。

 

で、表題の「その日の天使」。

 

詳しくはググっていただければ収録されている本や本文が見つかるかと思うのですが、ざっくり言うとこんな感じです。

 

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死んでしまったジム・モスリンの詩にある「The day’s divinity, the day’s angel」という言葉。これを自分は「その日の神性、その日の天使」と受け止めている。

 

一人の人間の一日には必ず「その日の天使」がついていて、それは少女や子どもや生まれてすぐに死んでしまった犬や、とにかく様々な容姿を持っている。それは心も体も元気な時は目に見えない。けれど絶望な気分に陥っている時、こんなことがある。いきなり思いがけない友人から電話がかかってくる。またはふと見かけた一葉の絵に励まされることがある。それは、その日の天使なのだ。

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このエッセイのオチはある時追い詰められてどうしようもなくなった筆者が、ふと耳にしたバカバカしくも軽快な石焼きいものおっさんの歌に救われた…というものなのですが、実際こういうことってあるんですよね。私もこれまでに「もうダメかもしれん…」と思った時、見知らぬ土方のおっさん(!)に言われたひとことに救われたことがあります。本当に、天使というものはこちらの予想もつかない姿で現れるものなんだと思います。でも、必要としている時にはそれは必ずわかるもの。

 

ものを書く仕事を始めて思ったのは、自分の書くものがたった一度でもいいから「誰かの天使」になれればいいなということでした。これからまだまだたくさんの文章を、言葉を連ねていくつもりなのですが、それがどういう形のものであれ誰かの心に残るものに、誰かを救うものになれたらとてもうれしい。

 

それがいまの、たくさんある私の夢のうちのひとつです。

恵みの雨、あいにくの雨

今日は久しぶりの雨でしたが、今年は空梅雨みたいですね。からつゆ。『梅雨』って単語というか漢字は綺麗で好きです。梅の雨。なんで梅なの?と思ったら、『梅の実が熟す頃に降る雨』っていうのと、『黴(かび)の多い時期の雨=黴雨(ばいう)が、同じ読みで違う漢字に転じた』説があるそうです。ってグーグル先生が言ってました。いま調べた。


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さて、タイトルです。よく見かける言い回しではありますが、先日ふとその単語が目に入って改めて、そうなんだよな…と思いました。

 

雨が降ったら、

 

遊園地に行こう!とか、今日は野外ライブだ!という人にとってはあいにくの雨。でも、ダムが水不足で…とか、そろそろ雨降ってほしいケロ…とか思っている誰かにとっては恵みの雨。ひとつのできごとが、受け取り側よってマルにもバツにもなるわけです。当たり前のことですが、それが当てはまるものごとというのは決して少なくない…というより、ほとんどがそうなのかもしれません。

 

『想像力』って大切だなとよく思います。それは自分がものを伝える立場としてめちゃくちゃ気をつけていることでもありますが、普段の生活でもすごく重要なんじゃないかという気がします。想像力と、状況を客観視できる力でそこそこ多くのトラブルは回避できるんじゃないかとすら思ってます。

 

もちろんなんでもかんでも気を使いすぎる必要もないし、主張するべきことはしたほうがいいとは思いますが、よくある炎上記事や広告なんかは、最初から炎上を狙ってるならともかく「いやこれちょっと考えたらどう思われるかわかるだろ…」とは思います。けれど、なにかを貶めることで誰かにウケるものよりも、ポジティブになれる情報を自分は見たいし、発信したい。

 

ということでこの時期、よーしお出かけだ!という日に土砂降りになったら、「どこかのカエルちゃんが喜んでるからまあいいか…」と思うことにします🐸

ソーシャルゲームの終了について思うこと

これはメディアとしてではなく私個人が思ったことですが、いちおう書き残しておこうかな思います。(というかそのためのblogでもあるのでした…)

 

あんさんぶるガールズ!!』のサービス終了が発表されました。私が関連作品(『あんさんぶるスターズ!』)の記事を担当していることもあり、このことを知ったときはかなりのショックを受けました。というかこれを聞いたのが当時いた編集部で『あんガル』を担当しているハラダ氏と取材帰りで食事しながら真面目に仕事の話をしているときで、そこからはもうお互いめちゃくちゃ言葉数が減りました。なにかもう、つらいね…という感じで。

 

コンシューマーゲームと違って、いま稼働しているソーシャルゲームの多くには「エンディング」がありません。でもそれが人の手で動かされているものである以上、いつかは終わりが来る。その決断の辛さはこの業界にいて嫌というほど知っていたことなのに、それをあらためて目の当たりにして衝撃を受けたという感じでした。

 

私個人は、作り手の愛情の込められていないゲームなんてこの世に無いと思っています。私の知る限りでは、ゲームづくりに関わる人たちは皆お客様に喜んでもらいたいという気持ちで作品を届けている。だからと言って「彼らもつらいからわかってあげて」などと言うつもりはありません。ただおそらくあらゆる話し合いはされたはずだし、あらゆるやり方も検討されたはずだと思います。きっとベストは尽くしたけれどこういう結果になってしまった。であればこれはもう受け手側としても、後悔のないようにするしかないのかなと思いました。もっと遊んでおけば良かったとか、応援する気持ちを伝えておけば良かったということのないように。

 

人との出会いと同じで、こういうのも縁のひとつのような気がします。それが無くなってしまったら、そこにあった思いも行き場が無くなってしまう。だから常にある種の覚悟をもって、そして思いや愛はちゃんと届けて生きていきたいなと思いました。

 

なんかやたらと壮大なまとめになってしまいましたが、正直なところそういう感じです。

スケートが好きーという話

タイトルはシャレっぽくしたかったのになりませんでした。というわけで実はフィギュアスケートが好きです。

 

最初は女子を観てました。音楽も衣装も美しいし、単純に観ていて楽しいなーと。男子は衣装も地味だし(そうでもない人もいますけど…)みんな同じに見えるし別にとか思ってたんですが、ある時ふと観た試合でそのジャンプの迫力とかスピードに改めて驚かされて、「そうだこれスポーツだったアスリートすげえ!!」と、そこからは男子フィギュアを主に観るようになりました。ちょうど羽生がシニアに上がるとかそのくらいだったかな?なのでそこから7年くらい、いわゆるスケオタをゆるくやってます。

 

生観戦するようになったのはここ数年ですが、もしスケートは好きだけど生で観たことがないという方がいらっしゃるならこれは本当にオススメしたい。生だとまず音がやばい。TVでもたまに拾われますが、氷を削る音、着氷の音(いつだったか聞いた無良の着氷の音にはびっくりしました。ドゴーン!!っていってました)、脚を上げるときらきら光るブレード、あと「さっきまでここにいたのにもうあっちの端っこにいる!!」スピード感。それらはやっぱり生でこそのものだなあと思います。

 

ここでもやっぱり私は「みんな違ってみんな好き」なんですが、特に好きな選手といえば、知ったのはすでに引退したあとだったんですがジェフリー・バトルです。決してジャンプが得意な方でないけれどスケーティングが美しくて、音楽の表現力がすごいんです。あとこの人はたぶんリズム感がとても良くて、音ハメが気持ちいい。なのでアスリートというよりダンサー的な意味ですごく好きです。

最近は振付師で活躍されているのもうれしい。そりゃそうでしょうよ、選曲も振付もセンスの塊でしかないんですよ…ちょうかっこいい…。ちなみにこの人プレイリスト1万曲以上持ってるらしいです。そういうところもプロフェッショナルでとても好き。でもあの板前みたいな髪型はやめてもうちょっと伸ばしてくれてもいいのになとも思います。パートナーの趣味なんだろうか…。

 

というわけで一番最近では、そのバトルさんも出演の『Fantasy on Ice2017』(幕張)を観に行ってきました。

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▲開演前です。ショーは照明がきれい

 

バトルさんも最オブ高でしたが、今回「やっぱ好き…」と思ったのはアイスダンスの通称カペラノ、カッペリーニ&ラノッテ。この人たちには気づいたら観るたんびに号泣させられてるんです…ラノッテのチャップリンはさ…ずるいんですよ…。このふたりは観ていて幸せな気持ちになるなあと改めて思いました。あと今回は、プルシェンコによる伝説の『Sex Bomb』を、肉襦袢に金パンツという正装で生観戦できたのが胸熱でした。まさか観られるとは思わなかった。ご存じない方はぜひおググりいただければ幸いです。

 

シーズン始まったら(10月~)、この手の記事が増える…かもしれません。