たまおのブログ

たまおです。

【更新中】仕事まとめ

本記事では2019年4月以降の私の仕事をまとめています(随時更新)。

 

~玉尾たまお プロフィール~

ゲームメーカー宣伝・広報など様々な職種を経て、2015年からライター活動を開始。2018年に独立しフリーランスへ。
2021年10月にライター名を「たまお」から「玉尾たまお」に変更。

近年はアプリや朗読劇、ボイスドラマ等のシナリオ制作系業務が増加中のほか、メーカーオフィシャルレポートなども担当。
メディアライターとしては2019年から4Gamer.netに拠点を置き、ゲーム紹介記事やインタビュー、イベント/ライブレポート等を執筆する。

 

制作系に関しては非公開の仕事も多いのですが、ひとまず現在までの実績を掲載しています。詳細はこちらの目次からどうぞ(目次下に「続きを読む」が表示されている場合はクリックすると各項目にリンクされます)。

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2023年お仕事振り返り

昨年もやった「一年の仕事振り返り」です。

例によって非公開以外の仕事をすべて振り返りつつ簡単にコメントしていきます。

とか言いつつ8,000字超えたのでのんびり読んでください。

 

2023年はシナリオやテキスト制作など公式関連の業務が増えたこともあり、非公開の仕事がかなり増えました。

メディアライターとしての活動拠点の4Gamerでは、2023年に公開された私の記事は40本(昨年は54本)。読めるものにはリンクを張っておくので、「これ読んでなかった!」や「もう一回読むか」などの場合にお役立てください。

 

2019年(フリーになった年)からの仕事一覧はこちらにあります。

 

そして2022年の振り返りはこちら


それでは2023年の振り返りをどうぞ↓

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突発性難聴になった話②治療~再検査編

 

前回記事↑の続きです。

 

 

発症4日目(治療1日目)

ある日突然左耳が聞こえなくなって、紹介状をもらい総合病院に行ったところ「突発性難聴(まあまあ悪い)」という診断が下り、その日からさっそく7日間の点滴治療を受けることになりました。

突発性難聴の治療の多くはステロイド投薬で、直接それを点滴でぶち込むわけです。ステロイドは副作用が強いため、念のため点滴前には血液検査も受けました。

 

私は体力は無いものの比較的身体は頑丈で、あまり風邪も引かないしアレルギーや持病などもほぼ無いのですが(今だにコロナにも花粉症にもなっていない)、ステロイドの直ぶち込みはさすがに初めてでやや緊張。なんだかガンギマってきた……! ということもなく滞りなく終了。初回はちょっと長めで3時間くらいかかりましたが、以降はだいたい毎回1時間くらいのペースでした。

 

そしてこの日の帰りにスーパーに寄ったところ、人混みで大きな音が聞こえてくると左耳に「ビーッ」というノイズのようなものが。

さらに夜、友人と通話していたときスマホを左耳に持ってきてみると、何を話しているかは聞き取れないけれど、右耳から聞こえてくる声に合わせて「ビリビリ」「ビーッ」と音というか震えのようなものがありました。これはもしかしたら鼓膜が反応し始めているのかも? と、やや希望が生まれました。検査ではまったくもってなんの反応もなかったので……。にしても点滴の効果すごい。

 

発症5日目(治療2日目)

 

点滴2日目。病院までの道のりで音楽を聴いてみたところ、左は相変わらずちゃんとした音で聞こえないながらも、ビリビリというかバリバリというノイズのような震えは感じるようになっています(昨晩と同じ状況)。※友人に「バリバリ伝説じゃん」と言われました。いくら私がしげの秀一先生の漫画が好きだからといっても……!

突発性難聴「遅くとも発症から1週間以内(できれば48時間以内)の治療が鉄則」なので、発症から1週間経つ前に一応の反応らしきものがあるのは回復の兆しと思っても良いかもしれない。というかそういうことにしたい。

点滴を受けて帰宅。

 

発症6日目(治療3日目)~発症7日目(治療4日目)

 

「今日はどっちの腕でいく?」などと看護師さんとやりとりしつつ点滴。鼓膜が反応してるかも?という感覚はすごく変化するでもなく、この2日間くらいも同じ状況が続きました。

私は注射が得意というわけではないので(針を刺すところも見たくないタイプ)、毎日点滴を受けるのはまあまあつらかったです。痛みが……。ちなみに看護師さん的には「手首より肘の内側のほうが痛みは軽いかも」と言われましたが、私個人はどちらも変わりませんでした。

そして両腕の針の跡がそろそろやばい。7つの針穴を集めたら何か能力が生まれるとかあればいいのに……。

 

発症8日目(治療5日目)~発症9日目(治療6日目)

 

ステロイド7日間チャレンジの後半、左耳の反応がだいぶ変化してきました。右耳から聞こえる音に合わせていうバリバリ音が、いちおうちゃんと「言葉だな」とか「音楽だな」というのがわかる感じ。

しかし!この時期に繁華街に行かなければいけない用事があったのですが、これがちょっときつかった。なぜなら、街のざわめき……環境音や人の声などがすべて左からバリバリしたノイズやハウリング音として延々と入ってくるわけです。つらい。なのでひとまず耳栓を買って左耳だけ入れてみたところ、少し楽になりました。とはいえやはり、普段の外出よりだいぶ疲れました……。

 

発症10日目(治療7日目)

 

いよいよ点滴ラストデー。左耳から入る人の声や音楽は「めっちゃ電波が悪くて雑音混じりのラジオ」くらいまでになりました。とはいえ、片耳で内容を聞き取るのはちょっと難しいかなという感じ。というか何度も書きますがすべての音がノイズになって耳に入り続けるのが本当につらい。あと書いてませんでしたが、自分が喋る声もノイズ混じりで頭に響きます。さらに音楽以外の物音(何かがぶつかる音とか)はハウリングに近くてめちゃくちゃつらい。出かけるときは耳栓しないとちょっと無理ですね…という感じでした。

 

ともあれ、以上で点滴治療は終了。腕には7つの針の跡が集まりましたが、特に何も起こりませんでした。

 

そして点滴が終わり、翌日に再検査があったので結果を書いておきます。

 

<再検査編>

発症11日目

 

左耳のノイズ感(超雑音混じりのラジオ&ハウリング)は相変わらず。ですが最初のときと同じく聴力検査をしたところ、左耳からピーッという音が聞こえる!全部聞き取れたのかはわかりませんが、これはけっこうな感動でした。

 

先生の診断ではとくに大きなお知らせはなく、「回復の兆しはあるので、このまま投薬で治るのを待つ」ということでした(ちなみにこのあとの投薬はステロイドではなく血流を良くしたりめまい・耳鳴りを抑えるものです)。今回は初手で点滴治療して1週間で反応があったので、よく言われる「突発性難聴の3分の1は完治、3分の1は改善、3分の1はまったく治らない」のうちの「まったく治らない」には該当しないと見て良さそうな感じ。

なお「ノイズがきついので耳栓してます」と伝えたところ、塞ぎっぱなしはダメ、この状況に慣れるためによっぽどの場合を除いて耳栓は禁止と言われました。ひーん!

 

 

~その後~

 

この記事を書いたのは、発症からだいたい2週間が過ぎたところでした。

この時の状況としては「左耳からの音声がノイズ状態」はほぼ変わらないものの、静かな場所にいると耳鳴りが止まない感じ。もう本当に延々と、眠っているとき以外はずっとキーーーーーーーーーーーーーンと響く。出かけたり人と会ったり、TVや音楽である程度の大きさの音があるときは聞こえるうち半分がノイズ、室内などで無音/小さい音がするくらいの環境だと耳鳴りがするという…つまり常にしんどい。どっちにしても地獄!!

 

正直言うとこの状態はかなりキツいものがあり、ほんとに気を強く保っていないと発狂してもおかしくないのでは…? という感じでした。

ただでさえストレスが原因ではと言われているこの病気がさらにストレスになる負のスパイラル。とはいえ前回の日記に書いたとおり私は今とてつもなく仕事が多忙で、むしろその状況が「今それどころじゃねぇ!!」になっているので耐えられている(というかその問題はいったんおいといて、にできている)のかもしれません。

 

~原因について補足~

 

前回の日記でも原因は不明と書きました。ただ、もしもストレスが要素のひとつであったとするならば、思い当たる節はあります。

一番大きいのは10年近く一緒にいたペットが昨年の11月に旅立ったこと。あの子のせいにするつもりは絶対にありませんが、あのときの喪失感が自分のメンタルに影響していることは確実です。また、仕事がまあまあ多忙→今年に入ってから特にやばいレベルの多忙になったことで、いろいろ蓄積されたものが一気に表に出たのかなという気がしています。

私はどちらかというとロングスリーパーの傾向があってどんなに忙しくても睡眠時間だけは取っているのと、元々が超絶マイペースなポジティブ思考(生粋のB型ですよ!!)なので、気力でふんばっている感じです。ですがさすがに、ここしばらくは意識して休みを取るようにしようかなと思いました。

 

ひとまずは1ヶ月ほど投薬を続けたあと、再度の検査を予定しています。

続きはまた。

 

突発性難聴になった話①発覚編

突発性難聴になりました。

ミュージシャンが活動休止に~などのニュースで聞くアレです。
私の職業はエンタメ系ライターですが、特別に耳を酷使しているわけでもない自分がなるとは夢にも思わなかったし、「おや?」と気づいてからの進行が早すぎた。

ということで、症状の発覚から治療過程について記録を残しておきたいと思います。

※現在治療中です

※症状については個人差があります

 

***

0日目

日中、自宅で作業中に耳鳴り

日常生活でたまにある、さほど大きくはないキーンという耳鳴りがしばらく続きました。気圧の変化で起きるくらいのものだったし、このときは時間が過ぎれば治るだろうと思って放置。ちなみに、めまいや頭痛は無かったです。

 

ただ、夜には耳鳴りはそこまで気にならなくなったものの、なんとなく耳がボワワンとした感じ……飛行機に乗って気圧で耳がやんわりふさがったような状態になりました。

唾を飲み込んだり大きく口を開けても変わらず、まあ寝れば治るだろ!と思って就寝。

 

1日目

外出先で打ち合わせがあり、向かう途中はイヤホンで音楽を聴いていたのですが、そのときは一応両耳から聴こえていました。

打ち合わせはかなり長時間に及ぶものでしたが、途中から左耳の聞こえが悪くなっていることに気づきました。感覚的に通常の30%くらい。

さらに夜からは仕事相手と飲みの席があり、聞こえ方は10%くらいにまで落ちていた気がします。右耳は正常。

 

そして日付が変わる頃に帰宅。TVをつけたら音楽番組をやっていたのですが、もはや左耳からは全く音がせず、そのかわり右耳のすぐ真横から音楽が聴こえ、「あれ?右だけイヤホン外し忘れた?」と感じるほど。

これはさすがにおかしいぞと、病院行かなきゃな……と考えました。

 

2日目

友人と映画を観に行く予定でしたが、よりによって3D映画&私は三半規管弱いマンで3D酔いしやすい体質なので急遽取りやめに。その友人から「一刻も早く病院に行ったほうがいい」と強く後押しされたものの、運悪くこの日は祝日で専門医のいる病院が開いておらず、翌日に近場の耳鼻科に行くことに。

耳の調子は相変わらずで、左耳はまったく聞こえない&右耳は普通に使える状態でした。出かけてはいたのでちょっと人の多いところにも行きましたが、頭痛やめまいなどもなく、耳以外は特に不調なし。

 

3日目

専門医のいる近所の耳鼻科へ。耳の中の様子を見てもらったところ外的には異常なしで、続けて聴力検査をしました。

電話ボックスみたいな狭い密室に入ってヘッドホンをし、「ピーッと聞こえたらボタン押してください」という健康診断でやるアレは、やはり左耳はなんっっっにも聞こえませんでした。

もうひとつ実施したのが骨導検査。耳の後ろに受信機的なものをつけて、鼓膜を通さず直接内耳に音を届けるやつみたいです。やっぱりこれも音は全く聞こえなかったんですが、左耳のテストのはずが、右耳から聞こえてきたりすることもあったりしました。ともあれ、左耳で音は聞こえないという結果に。

 

検査を受けて先生の見立ては突発性難聴。おお、これが噂に聞く……ってほんと急すぎて突発もいいところなので自分も「そ、そうですか」としか言えない感じ。

突発性難聴は基本的に手術はなくステロイド治療で、通常は投薬で治す感じらしいです。ですが私の場合は状態が「けっこう悪い」とのことで、先生は「投薬じゃなくて点滴を受けたほうがいいと思う。紹介状書きますね」と、大きな病院への紹介状を書いてくださいました。話が大きくなり、ややビビる。

 

4日目

紹介状を持って総合病院へ。

前日よりやや詳しめの聴力検査を受けましたが、聞こえなさはほぼ同じでした。そして担当してくれた先生の見解も同様に突発性難聴。けっこう悪い状態の」でした。

この先生は「投薬より点滴のほうが効果あるという科学的根拠はないんですが」としつつ、私が「できることはやってほしい」とお願いしたのもあり、毎日通院して点滴治療を受けることになりました。期間は7日間で、そのあとは投薬に切り替わるとのこと。

ということで、この日からさっそく1週間の点滴がスタートしました。

 

***

以上が発覚の流れです。

今通っている総合病院の先生のお話をもう少し補足すると、

 

原因はマジで不明だそうで、それを追求しても仕方ないのかほぼ触れられませんでした。「仕事忙しい?まあストレスとか言われてるけど、原因はわからないから『自分のせいかも』って気にしなくていいからね!」と。これも「ストレスに思うな」という先生の気遣いだったかもしれませんが……。

 

治療しても全員が完治するわけではない。なんとなく治ったかなという人が多く、完璧に元通りになる人はそこまで多いわけではない。まったく治らない人も1~2割くらいはいる。※検索したら3割という説もありました。ひえー

 

・耳の不調にめまいが伴っていた場合、治る可能性が(めまいの無い人より)やや落ちることがある。

 

・薬は徐々に効いてくるはずだが、治るまではだいたい1ヶ月くらいを目安に考えてと。3ヶ月経っても改善の兆しがなければ「治らない」という判断になる。

 

とのことでした。

 

他にここまでにわかったのは、突発性難聴は本当に最初のムーブが超!肝心で、放っておくとそのまま聴力を失った状態が定着してしまうらしいです。

症状が出て1週間以内、できれば48時間以内だとなお良いね!  みたいな。何かサスペンス映画とかの「行方不明になってから××時間が勝負!」みたいな感じですよね……。

つまりは後からゆっくり治そうみたいなことができないので、おかしいなと思ったらとにかくすぐに病院に行きましょう ということです。

 

なお私が入院しなかったのは、かかった病院が入院でも通いでもやれることが今のところ点滴か投薬のみなのと、私自身の生活環境が安静とは程遠い! 病室に隔離してもらったほうが良い! みたいな感じではなかったからです。

あとはコロナ禍で、このくらいのこと(と言ってはなんですが)でベッドを占領するのもな……と思ったのもあります。むちゃくちゃ忙しいのもあって、絶対病室で原稿やりそうだし。

調べてみると他の病院ではこれ以外の治療法を行っているところもあるようですが、とにかく早く治療に入りたかったので、このような流れになりました。

 

治療の話などの続きは(たぶん)次回に…。

2022年お仕事振り返り

ブログが久しぶりすぎてアレなのですが、今年昨年の仕事振り返りをやってみようと思います。

実はこのほかに非公開の仕事もけっこうあったのですが、それ以外をすべて振り返りつつ簡単にコメントしていきます。

 

ちなみに記事ライターとして拠点を置いている4Gamerさまでは、2022年に公開された私の記事は54本でした。ほか、各内容にはリンクを張っておくので「これ読んでなかった!」や「もう一回読むか」などの場合にお役立てください。

 

2019年(フリーになった年)からの仕事一覧はこちらにあります。

tamaoblog.hatenablog.com

 

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本におかえりなさいませ。

先日、本を買いました。

今回の記事のタイトルは、挟まっていた栞にあった言葉です。

 

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「本におかえりなさいませ。」というこの言葉は、作家の原田宗典さんによる蔦屋書店のキャッチコピーだそう。あの店ほんとオシャレ空間ですけど栞までとは……。いちおう調べたんですが、氏がこの言葉にどんな想いを込めたのかはわからなかったので、自分的に感じたことを。

 

買ってきた本を読もうと扉を開いて栞が目に入ったとき、文字どおり「ただいま」という返事が頭に浮かんできました。もしも電子書籍の画面上に同じ言葉が出てきたら、優秀なロボットから言われているような感じがしたかもしれません。でも栞に書いてあったこの一言からは、熟練の執事というかお手伝いさんというか、そういう存在からの温かみのある言葉に思えました。「おかえり」でも「おかえりなさい」でもなく「おかえりなさいませ」というのが、受け手に対するリスペクトを感じさせるからでしょうか。細かいことを言うと、最後に句点(。)があるのも“人が発している言葉”感があって、しっとりとしたイメージがあります。

 

ここ最近、本の購入は圧倒的に電子書籍Kindle)が多いです。Kindleだと本棚を圧迫しないし、何冊も持ち歩く必要がないのでめちゃくちゃ便利なんですよね。でもやっぱり本が持つそのものの“重み”や、「あの一文があったのは本全体の厚みのこのあたり」みたいな感覚を得られるのは、紙に勝るものはないなとつくづく感じます。

 

手で触れる感触、紙とインクの匂い、ページをめくったときの僅かな空気の動きと音、そういうアナログ感がいい。自分が本を買うときに電子と紙のどちらにするかは、主に「ずっと手元においておきたくなるかどうか」「ふと欲したときに何度も読み返す可能性があるかどうか」で決めています。その本が自分にとっての導き手になりえるか、というのが近いかもしれません。

 

そして「おかえりなさいませ。」のあとは「さて、どんな言葉が必要ですか?」という問いかけをされているような気がしました。いまの自分にしっくりくる言葉や一節に出会えることを期待しつつ、読み進めてみたいと思います。

ずっと遠くまで行ける

2022年、明けましておめでとうございます。

ブログを書くのは超久しぶりです。というわけで最初に選んだテーマは車。

 

去年、自動車免許を取りました。

都内や利便性の高いところに住んでいるひとならわかると思いますが、車って別に無くても全く困らないんですよね。ひとり暮らしだと維持も大変だし。

だからよく「なんで?」と聞かれるのですが、免許が欲しかったというか「自分で運転する車に乗りたかったから」が主な理由です。

フリーランスになって数年経って、まだまったく落ち着いてはいないんですが、昨年の夏ごろ急に「今がハイパー車チャンスだ!」と思い立ち、半年ほど教習所に通いました。去年の暮れは仕事ラッシュと教習追い込みが重なって異常なスケジュールでした。いやほんと我ながらよく乗り切ったなと思います。これから免許を取る方はぜひ計画的に……。

 

そして年明けすぐに中古車を買いました(この出会いもなかなか面白かったんですが、その話はいずれ)。そういうわけで2021年は本当にたくさん運転をしました。仕事でも休みでも都心でも郊外でもほぼすべて車移動でした。最初は数キロ乗るだけでビビり倒してましたが、さすがに1年かけたおかげで、最近ようやく初心者は卒業かなあと思えるようになった感じです。ちょうど若葉マークも取れたし。

 

 

車を運転していてたまに思い出すのが、ドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」で石田ゆり子さん演じる百合ちゃんが言った「(車は無くても困らないと言う相手に)あなたが思っているより、ずーっと遠くまで行けるのよ」というセリフです。

 

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ひとりで夜の高速なんかを走ってると、そうか、これから家に帰るのもどこかへ足を伸ばすのもどうするか全部自分で決められるし、このまま時間すら関係なくどこにでも行けるんだなと思ったりします。その“とてつもない自由さ”みたいな感覚と、好きな音楽だけが鳴っている自分だけの空間が心地よくて、ものすごくリフレッシュされることに気づきました。これは私が、普段ウンウン唸ったり悩んだりしながら机に向かうことが多い仕事なのもあるかもしれません。

 

まだ「思い立ってふらっと旅に出る」みたいな境地には至っていませんが、そういう選択肢というか楽しみがあるというだけで、しんどい時でも頑張っていけそうだなという気がしています。車は道具か相棒かなどとも言われたりしますが、自分にとっては完全に相棒です。どこに行くにも一緒の、同じ目的地に向かって進む愛すべき存在。末永く一緒にいられますようにと願っています。

 

余談:

免許はマニュアルで取ったんですが、教習所でも少数派で、教官にもよく「なんで?」と聞かれました。

そんなときは「頭文字Dが好きだからです!!」と答えてました。けっこう盛り上がってくれる教官が多くて嬉しかったです。

「友達」と「地雷」について考えてみた話

 先日マシュマロにいただいた相談です。Twitterに元の質問を貼りましたが、あらためて概要を。

 

私の友達は夢が地雷の腐女子、私は腐が地雷の夢女子です。
お互いにそれを理解した上で仲良くしていますが、その友達は私が腐を地雷と知っていながら腐の話をすることがあります。


あまりに続くと緩く口出しをしますが、次の日にはまた腐の話をされます。
私はその子の前では夢の話をしたことはないので少し気になります。

 

その子とはこれからも仲良くしていきたいと思っています。
「地雷」との向き合い方について意見を聞かせてほしいです。

 


 このご相談を読んでまず思ったのは、「地雷」もそうですが、まずは「友達」との向き合い方について考えてみるのもいいのではないかな……ということでした。

 ご相談の中で個人的に気になった点は2つ。

 

 1.「緩く口出しをしている」のは、どれくらい伝わっているのか?
 2.そもそも、その友達と長く仲良くしていきたい理由はどこに?

 

 地雷との向き合い方について考えたことも後で書きますが、先にここから整理していきたいと思います。

 


1.どのくらい伝わっているのか? という話

 

 誰だって自分の苦手な話はされたくないものです。相手が「自分はそうでも他人のことは知ったこっちゃない」という人だとするとちょっと話が変わってきちゃうんですが、この相談者さまの友達がそのタイプではないならば、まずは自分の気持ちがちゃんと伝わっているのかどうかを、いま一度しっかり腹を割って話してみてもいいのでは? と思います。

 

 勝手な推測ですが、おそらくこの相談者さまは、相手の話を「うんうん」と熱心に聞いてくれる、優しく聞き上手な方なのでは……。
 自分の好きなものや人について話すのはすごく楽しいですが、エキサイトしてくると、得てして「自分が楽しいんだから相手も楽しいはず」と錯覚してくるんですよね。相手が素直に聞いてくれるタイプだとなおさらで。これは自分も常々気をつけないとなと思っていることではありますが。

 

 「自分がいま何を考えているか」は、それを伝えない限り、相手が理解することは難しいです。このご相談の場合、腐の話題が地雷というだけでなく、「できればその話はやめてほしい」ということまでちゃんとわかってもらうようにしてみてもいいかもしれません。その場合はもちろん、相手がそれを好きなことは充分理解しているし、長く友達を続けたいからだということも合わせてお伝えしておくと良いかと思います。

 


2.その「友達」と仲良くしたい理由

 

 友達ってなんとなく始まることがほとんどで、その後はガッツリあるいはゆるく続いていくか、なんとなく疎遠になるかのどちらかになることが多くて、恋人同士のように明確な「今日からお付き合いしましょう」とか「今日で別れましょう」という宣言がないことがほとんどなんですよね(もちろんなんとなく始まったり終わったりする恋人関係も世の中にはありますが)。

 でもこれは私の個人的な見解なんですが、「友達」、いやこの場合は「親友」と言ったほうがいいでしょうか、付き合いという意味では「恋人」とあまり違いはないんじゃないかと思うんです。

 

 親友でも恋人でも「好き」という感情があるからお付き合いをするのであって、一緒にいるうちに性格や価値観の不一致が発覚したとか、どうしても受け入れがたいことが起きたとかで離れざるを得なくなることはありえます。でも、付き合うにも離れるにも選択権はお互いにあって、友人関係も恋人関係も義務ではないよねということです。

 

 そこでいま一度問いたいのが「どうしてその人と友達でいたいのか」。個人的には、好きでないところをずっと我慢してストレスをためるくらいなら、無理して友達付き合いを続けなくてもいいのでは? とは思います。それでも相手に好きなところがたくさんあって、長く関係を続けていきたいなら(この相談者さまはそう仰ってますね)、さっき言ったように“腹割って話す”のがいいというのが私の結論です。

 もし話し合っても理解してもらえなかったとしたら、それはもう価値観の違いなので仕方ないです。若いうちはとくに「この友達がいなくなったらこの先どうしよう」と不安になることもあるかもしれませんが、友達はいくつになってもできるものだし、ずっと歳をとってから親友と呼べる人ができる場合も大いにあります。仮にいま上手く行かなかったとしても、思いやりを持って相手に接することができる人であれば、心配する必要はありません。

 

 以前に「キャラクターとの向き合い方」についてのブログでも書いたんですが、私は「現実世界でも創作でも“認識のズレ”は生まれるけど、それを埋めていくのがリアルな人付き合いにおけるコミュニケーション」だと思っています。相談者さまの友情が長く続くことを祈っております。

 

 

 で、本来のご相談の「地雷との向き合い方」ですね。私の個人的な見解ではありますがこれはもう、ひとことで言っちゃうと

 

 「自衛しようぜ!!」

 

 に尽きるんですよね……。

 

 私の心の中にいつも置いているオタク格言(?)に、「自分の萌えは他人の萎え、他人の萌えは自分の萎え」というものがあります。自分にとってどんなに受け入れがたいものでも、それを愛している人は必ずどこかにいます。そこを否定する権利は誰にもないので、自分が傷つくのがわかっているなら、SNSなどのネットであればミュートする、ブロックする、自分から見にいかないという自衛が必要になります。うっかり目に入ってしまった! という場合には、先ほども挙げた「キャラクターとの向き合い方」で書いたような、「見なかったことにする」くらいかなと……。

 だから、(言い方がアレですが)仲良しの相手が自分にとっての地雷を持っているなら、あらかじめ「それに触れたら私は爆発する」と相手がきちんと理解できるように伝えておくことが前提になるかなと思います。

 

 ただ自分の経験則から言うと、地雷というか嫌いなものって、無いほうが圧倒的に生きるのが楽になるんですよ。そう気づいてから私は「あ、これ苦手かも」と少しでも感じるもののことは極力考えないようにしています。もちろん苦手なものや嫌いなものはどうしたって出来てしまうんですけど、できるだけ「私の嫌いなもの(人)は○○です」という認識すらせず、無関心になるわけです。ドライな言い方ですが、自分が好きではないものについて考えることに脳の容量を使いたくないし、時間ももったいないとか思ってしまうので。

 

 好きなものや好きな人のことばかり考えるほうがずっと楽しいから、「『好き』を増やす」のも有効だと思います。地雷って自分が好きなもののちょうど反対側や近くにあることが多いと思うので、そのエリアとはまた別の“夢中になれるもの”を見つけるのもアリかもです。自分の中の駆け込み寺的な存在を用意しておくと、いざというときに安心です。

 

 例によって一方的な回答で申し訳ないのですが、少しでもヒントになれば幸いです。 上手くいきますように!